「受け取り方を変えればいい。」
「もっと自信を持てばいい。」
「考え方を変えればいい。」
誰かの言葉に傷ついたときや自分を変えたいと思ったとき、そんなアドバイスを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。でも、その言葉だけで本当に変われるなら、もうとっくに悩んでいませんよね。
この文章は、今の自分を変えたくて頑張ってきたけれどうまくできなかった方や、これから自分を変えていきたいと思っている方に向けて書いています。この記事が、自分を責める前に、自分の心を知るきっかけになれば嬉しいです。
私は現在ヨガ講師として活動しながら、身体アプローチの心理学を掲げる日本ヨガ心理学協会で学びを続けています。
でも、実は冒頭に書いたことは以前の私のことです。
長い間、変わりたいと思っていました。
でも、変われませんでした。
そのたびに自己否定を繰り返していました。
心のことを学び始めてから、少しずつ見える景色が変わってきました。

■どうして私は変われなかったのか?
以前の私は誰かの言葉を、
「否定された。」
「責められた。」
「批判された。」
とネガティブに受け取ってしまうことがよくありました。
例えば、
家族から
「味噌汁薄い。」と言われる。
「何時に帰ってくる?」と聞かれる。
職場では
「それで本当に大丈夫?」と言われる。
こんな何気ない一言にも、心がざわついてしまうことがよくありました。
もちろん、相手の言い方や口調が原因になることもあります。
この記事では、相手に悪気はないのに、私が傷ついてしまっていたケースについて書いています。
周りからは、
「気にしすぎ。」
「もっと自信を持ったら?」
「考えすぎだよ。」
そんな言葉をかけられることもありましたし、自分でもそう言い聞かせてきました。
自己肯定感のことや、認知の歪み、自動思考について書かれた本や記事も読みました。
そして「受け取り方を変えればいい。」と頭では理解しましたが、でも、変われませんでした。また同じように人の言葉に反応して傷ついてしまう。
「どうして私は、同じことを繰り返してしまうんだろう。」
「変わりたいのに変われない私はダメだ。」
そう悩んでいた私が出会ったのが、交流分析の「構造分析」という考え方でした。
「構造分析」というのは、人の心の中には、いくつかの反応パターンが同居していて、その時々で違う反応として表れるという考え方です。
そのとき初めて、「私は人の言葉をネガティブに受け取りやすい反応パターンが強く出ていた」ことを知りました。

■「私はダメなんだ」と思っていた
これだけ聞くと、「やっぱりね。そんな自分はやっぱりダメな人間なんだ。」と思ってしまいますよね。 私も最初はそう思いました。
でも、反応タイプを目で見て知ることができる「エゴグラム」という方法で、自分の中には「傷つきやすい私」だけではなく、今まで前に出てきていなかった別の反応もあることを知りました。このとき、本当に驚きました。
ずっと、ネガティブに受取ってしまう自分のことを 「ひねくれている人間なんだ。」と悲観的に思っていましたので、別のタイプの心もあることに衝撃を受け少し心が軽くなりました。
今は、「批判された」「否定された」「攻撃された」と受け取りやすい反応が前に出ているだけ、と捉えられるようになりました。

■「反応は育てていける」
そして、もう一つ私の希望になったことがあります。
それは、今強く出ている反応が、一生そのままと決まっているわけではないということでした。
私はそれまで、「こういう性格だから仕方ない。」と決めつけ、半ば諦めていました。
でも実際は、反応は固定されたものではなく、気づきを重ねることで少しずつ変化していくこともある。
そう知ったとき、
「変えなければいけないのは、性格ではない。」
「反応は育てていける。」
そう思えて、心の底からワクワクしました。

■変わったのは「反応」より「自分への見方」
私は構造分析を学ぶ前は、「どんな自分になったら毎日を明るく過ごせるか」と考えていましたが、
学びを続ける中で気づいたのは、
「どのタイプになれば幸せになれる」という話ではなかったということです。
考えてみれば当たり前ですよね。どのタイプにも良い面と良くない面があります。私の場合は、協調性が高く我慢しやすい一方で、人の評価を気にしやすい傾向がありました。
だから私に必要だったのは、ダメな自分を「どのタイプに変えるか」ではなく、「今の自分を知り、どう受け止めるか」でした。
そこから反応は少しずつ変わっていきました。
反応が変わったというより、自分への見方が変わったというのが正しいかもしれません。
そのおかげで
「自分はダメなんだ。」
と思うことが格段に減りました。
そしてイライラすることもモヤモヤすることも減りました。
今でも誰かの言葉をネガティブに受取ってしまうことはあります。
反応しなくなったわけではありません。
だから、傷ついたり腹が立ったりしたときは、好きなものを食べたり、友達に話を聞いてもらったり、自分をいたわる時間も必要です。
でも、同じようなことで何度も苦しくなってしまうなら、自分の心のことを理解することも一つの選択肢かもしれません。

昔の私は
「気にしないようにしよう。」
「前向きに考えよう。」
そうやって自分を励まし続けていました。
でも今は、
無理に励ます時間も、
自分を責める時間も、
少しずつ減ってきました。これが、私にとって何よりもうれしかった変化でした。
■まとめ「変わる前に、自分を知る」
自分を変えたいと思ったとき、苦しさの理由は「性格」だと思っているものではなく、反応のパターンにあるのかもしれません。
私は長い間、
「自分がダメ。」
「相手の言い方が悪い。」
そのどちらかしか考えられませんでした。
でも今は、そう反応してしまう理由があったと知ることができました。
もちろん、知っただけですぐに変われたわけではありません。
それでも、自分を責め続ける毎日からは少しずつ離れられるようになりました。
心のことを学び、自分理解できるようになると、
それまで無意識に前に出ていた反応だけではなく、
少しずつ違う反応も選べるようになってきました。
あなたの中にも、まだ前に出てきていない反応があるかもしれません。だから今の反応だけで、「これが私なんだ」と決めなくてもいいのかもしれません。

この記事を読んで、「もう少し自分の心を知ってみたい」「本気で変わりたい」と感じた方へ。
私が学びの中で気づいたことや、ヨガ心理学を通して自分を理解するヒントを、メルマガでお届けする予定です。
※この記事でお伝えした内容は、私が構造分析を学ぶ中で感じた体験をもとに書いています。構造分析は本来、現在の自我状態を理解し、その時の傾向をもとに人とのやり取りやコミュニケーションを振り返るための方法です。受け取り方や感じ方には個人差があり、すべての方に当てはまるわけではありません。


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